【こんな症例も治りますシリーズ 847】『 セカンドオピニオン診療: 腹部のしこりが徐々に大きくなってきた症例 』も適切な診断と治療でコントロールします

↑ 上の写真は、犬の皮膚に出来た悪性腫瘍です。

◆ 肉眼で良性に見えるシコリも、内臓に転移する悪性腫瘍もあります。

◆ 正しい順番で診断していくと、安心して治療計画を立てることが出来ます。

 

 

参照サイト:

https://00m.in/fEuiD

 

犬 ゴールデンリトリバー 9歳齢 オス(去勢手術済)

 

 

【 腹部のしこりが徐々に大きくなってきた、他院で腫瘍の可能性を指摘された 】とのことで来院されました。

 

 

◆◆ かかりつけの動物病院で腹部の皮膚腫瘤(しこり)を発見され、精査と今後の治療方針の相談のために当院を受診されました。

 

 

■ 犬の腫瘍治療において最も重要なのは、腫瘍の性質(組織型)と、病変が体のどこまで拡がっているか(ステージ)を正確に評価することです。

 

 

 

 

◆◆◆ 当院では血液検査や超音波検査に加え、CT検査を実施しました。

 

 

■ CT検査は、腫瘍の正確な大きさに加え、周囲の主要な血管や臓器への浸潤の有無、肺などへの遠隔転移をミリ単位で確認するために極めて有用な検査です。

 

 

■ 今回の症例では、幸いにも他臓器への明らかな遠隔転移は認められず、局所的な外科手術による摘出が可能であると判断されました。

 

 

 

 

■■ 治療内容と治療後の変化

 

 

■ 治療は、安全性を最優先に考慮した麻酔管理のもと、外科的摘出手術を行いました。

 

 

■ 高齢あるいは腫瘍によって体力が低下している犬の手術では、術中・術後の体調を安定させるための厳密な麻酔・痛みのコントロールが不可欠です。

 

 

■ 手術は無事に終了し、摘出した組織の病理検査結果をもとに、今後の再発防止策を検討しました。

 

 

 

 

 

◆◆ 当院では、外科手術や抗がん剤といった「西洋医学的な標準治療」に加え、動物の本来持つ免疫力やQOL(生活の質)を維持・向上させるための「統合医療」も積極的に取り入れています。

 

 

■ 本症例では、術後の体力回復と免疫ケア、そして炎症の抑制を目的として、オゾン注腸療法と水素吸入療法を副次的な治療として組み合わせました。

 

 

■ オゾン注腸療法は、直腸から医療用オゾンガスを注入することで全身の細胞を活性化し、免疫力の調整や血流改善を促す治療法です。

 

 

■ また、水素吸入療法は強力な抗酸化作用を持ち、体内の過剰な悪性活性酸素を除去することで、細胞のダメージを抑える効果が期待されています。どちらも動物への身体的負担が非常に少ない点が特徴です。

 

 

 

 

◆◆ これらの統合医療を並行して行った結果、術後の経過は非常に良好で、傷口の治癒もスムーズに進みました。元気が戻り、食欲も大幅にアップした愛犬の姿を見て、飼い主様からも「手術だけでなく、その後の体の負担を和らげるケアまでトータルで提案してもらえて本当に安心できた」とのお言葉をいただいています。

 

 

 

■■■ 犬の腫瘍で動物病院を選ぶときの判断基準

 

 

■ 愛犬が腫瘍と診断された際、どのような基準で動物病院を選べばよいのか迷われる方は非常に多いです。後悔のない選択をするために、確認しておきたいポイントを解説します。

 

 

■ まず挙げられるのが、高度な検査設備による正確な診断ができるかという点です。

 

 

■ CT検査などを自院で行える環境であれば、迅速に正確なステージングが可能となり、治療のタイミングを逃しません。

 

 

 

 

◆◆ 次に、標準治療だけでなく、統合医療も含めた幅広い選択肢を提示できるかです。腫瘍の治療は、必ずしも「手術をして抗がん剤を使う」という画一的なアプローチだけが正解とは限りません。

 

 

■ 犬の年齢や腫瘍の進行度、あるいは持病の状態によっては、強い治療が体に大きな負担をかけてしまうこともあります。

 

 

■ そのような場合、オゾン療法や水素療法、ドイツ自然医学療法といった統合医療の選択肢を持っている病院であれば、西洋医学の手術や抗がん剤と組み合わせることで副作用を軽減したり、あるいは体力を維持するための「攻めと守りのバランスがとれた治療」を組み立てることができます。

 

 

■ そして最も大切なのが、飼い主様の意向に寄り添ったインフォームドコンセントがあるかです。

 

 

■ メリットだけでなくリスクや費用の面も含め、それぞれの治療法が犬にどのような影響を与えるかを分かりやすく説明し、一緒に最善の道を考えてくれる獣医師の存在が不可欠です。

 

 

 

 

■■■ まとめ

 

 

■ 犬の腫瘍治療は、単に病変を取り除くだけでなく、治療中や治療後の「生活の質(QOL)」をいかに高く保つかという視点が欠かせません。

 

 

■ 高度な精密検査ができる設備力と、西洋医学に統合医療を融合させた柔軟な治療提案ができる動物病院を選ぶことが、愛犬との穏やかな時間を守るための鍵となります。

 

 

■ 他院で腫瘍と診断され、今後のアプローチに悩まれている方や、より負担の少ない補助療法を検討したい方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

 

 

■ それぞれの症例に合わせた最適な治療プランを、ご家族と一緒に考えてまいります。

 

 

 

 

 

獣医師 増田正樹

 

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